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『失敗しない家づくり』知識とポイント


家づくりはなぜ難しいのか??
人生に大きな意味を持つマイホームづくり。しかし残念ながら一生のうち何度もできることではありません。 本当に満足いく家は三回目にできるという言葉がありますが、三回もマイホームを建てる機会に恵まれる人はごくごく少数です。 洋服や電化製品のようなほかの買い物と違って、失敗しながら買い物のこつをつかんでいくことができません。 満足のいくマイホームづくりを成功させることは、そう簡単なことではないのです。 新しい生活の夢や希望をかなえる家づくりにどうすれば安心して乗り出すことができるのか。まずは、これからマイホームを 建てようと考えている人にとって、最も気になるそれらの問題についてみていくことにしましょう。

欠陥住宅の被害の拡がり

ひところ、テレビで住宅の話題といえばほとんどが秋田県の「木造住宅}の問題だった時期がありました。県が出資した 第三セクターという信用を背景に、良質の秋田杉を使った高級住宅として売り出しながらも、実際にはほとんど秋田杉が使われ ないばかりか、壁に大きな亀裂が走ったり、床束が浮いてしまったりといった欠陥住宅の存在が次々と明らかになった事件です。 しかも放漫経営がたたって会社は倒産、欠陥の修繕もままならないという最悪ケースになってしまいました。ですがこのケースは ほんの一例にすぎません。阪神大震災において、数多くの尊い生命が住宅の倒壊によって奪われたことなどを背景に日本弁護士連合会が 毎年実施している「欠陥住宅110番」には、外壁や基礎のひび割れ、家屋の傾斜、建具が閉まらないなどの被害相談が数多く寄せられて いるそうです。

欠陥住宅が生まれるわけ

ではなぜ欠陥住宅が後を絶たず生まれるのでしょう。
一つは不誠実な業者の存在です。そこには需要過多が関係していたと私は思っています。 高度成長期を経て日本の住宅着工数はすさまじい勢いで増えていきました。その時代の住宅業界には、とにかく仕事がありました。 そこで金儲けの手段としてしか住宅づくりを考えていないようなモラルの著しく低い人たちも続々とこの業界に参入してきたのです。 ずぶのシロウトが工務店の経営者と名乗って仕事を引き受け、設計事務所で図面を引いてもらい、ろくに図面の確認もせずに「あとは 頼んだよ」と大工さんに工事を任せてしまう。住宅づくりの工程をほとんど人任せにして、管理もほとんど行わない。そんな業者でも 淘汰されずに仕事を続けられた状況が、欠陥住宅の被害を拡大させた一つの要因でした。
次に挙げられるのはが、住宅業界の重層下請構造の問題です。
たとえば、大手住宅メーカーが住宅を建てる場合、自社で施工することはまずありません。 まず各地域の工務店に下請けに出し、その工務店がさらに専門工事業者に仕事を発注し、その業者が集めた大工さんや職人たちが実際の 施工を行うという、三重・四重の下請け構造によって住宅は建てられています。当然のことですが、中間の過程が増えれば、最終的に 施工を行う業者の手間賃は安くなります。 そこで誘惑に負け、手抜きをして手間と時間を省いて数をこなそうという業者が現れてくるわけです。
そんな傾向を助長したのが、とにかく大量に売りさばくことが善とされていた住宅メーカー側の姿勢だともいえます。 一人の営業マンが同時に担当している棟数が大量販売によって二倍、三倍と増えていけば、工事管理が行き届かなくなるのは当然です。
そして三つ目が、地盤に対する認識の甘さです。欠陥住宅の四分の一は、軟弱地盤の不同沈下が原因だといわれています。 不同沈下はその名の通り、建物の敷地が不均等に沈んでしまうことです。建物はそれをしっかり支えるだけの地耐力がある地盤の 上に立てる必要があります。地盤の強度を正確に調べ、それにあわせた設計を行うことは、家づくりに絶対に欠かすことのできない 要素なのです。

全ては業者選びから

これらの問題に遭遇せずに満足のいく家を建てるためには、言うまでもありませんが、やはり 業者選びの段階が最も重要だろうと思います。
業者選定にあたっては、一社一社を綿密に見ていかなければ正確な判断はできません。 ですが、業者を分類しておよその傾向をつかむことはできます。
住宅業界の三つの大きなカテゴリーである大手メーカー、住宅FC、地域のビルダー・工務店。 それぞれの長所と短所を見ていきながら、満足できる家づくりに必要な要素について考えて みましょう。

★大手メーカー・・・・高い技術力、莫大な販売管理費

大手メーカーの強みは、資本力に裏打ちされた高い商品開発力と、消費者の嗜好をつかんだ デザイン、それと大量仕入・大量施工によって生じるスケールメリットでしょう。 概ね7000〜8000万円といわれる豪華なモデルハウスに見られる莫大な設備投資費用、マスメディアに 大量に投入される広告宣伝費など、大手メーカーの販売管理費が売上高に占める割合は、 平均で19.5パーセントにも及びます。スケールメリットを生かしているはずのプレハブ住宅が 安くならないのは、消費者に販売される一棟一棟に多額の販売管理費が上乗せされているか らです。大量購入で安く入手できた資材でも、全国各地に配送すれば物流コストが上乗せされ 建主の手元に届いたときにはメリットが消えてしまいます。

★フランチャイズ・チェーン・・・・達成されない理想

住宅FCでは、中小の工務店が苦手としている商品開発・技術開発、大規模な宣伝や効果的 な営業方法の開発などをFC本部が担当し、実際の契約から施工については地域の事情に 通じている加盟工務店が行います。つまり大手住宅メーカーの強みと地域の工務店の強みを あわせたシステムというわけです。しかし、本部が技術的に優れた商品を提供しても、加盟し た工務店はその商品を地域の特性やお客様の要望にあわせて変化させることができません。 結局、画一的な規格型住宅を販売・施工することになります。

加えて、住宅FCは低価格を売りにすることが多いのですが、本部に支払うロイヤリティーの 負担が重くのしかかり、健全な企業活動をさまたげて量販体質へと導きがちです。
大手メーカーの強みと地域の工務店の強みを生かすという理想を達成できる住宅FCは、私の 見るところほんの数社しかありません。

★ビルダー・工務店の強みと問題点

約八割の消費者が求めている木造の家、その大半を供給しているのが地域に根ざした中小の ビルダー・工務店です。
ビルダー・工務店の強みを一言で表すなら、「地域特性とお客様の要望を満たす家づくりがで きる技術を持っていること」になるでしょう。
価格の面おいても、1998年に住宅金融公庫が行った調査によれば、プレハブの平均単価が63万円、 ツーバイフォーの平均が約64万円なのに対し、木造軸組の平均単価は約58万円と最も安価です。 (それでも高すぎる数字ですが)その要因は先ほど見てきた大手メーカーのように多額の販売 管理費を使っていないことと、下請けを使わない直接施工であるため、よけいな中間マージンが 発生しないことです。
その一方、ビルダー・工務店の問題点は大きく考えて次のことに集約されます。
一つは、旧態依然とした建築技術です。現在の住宅に求められている性能は、かつてのそれ とは比べものにならないほど高まっています。大地震でも倒壊しない高い耐震性と耐久性、 地球環境に配慮した省エネ性、高齢者や障害者が暮らしやすいバリヤフリーなど。かつての 住宅と現在の住宅とでは越えなければならないハードルの高さがまったく違います。にもかかわ らず、多くのビルダー・工務店には勘や経験に頼っている旧来の工法を、科学的な根拠に基づいて 改善・改良して、あらたに要求される性能を満たしていこうという意識が希薄です。
コスト面を考えても同様のことがいえます。旧来のやり方のままで工法の合理化を図ろうと しなければ、いつまでたっても日本の木造住宅のコストダウンは進みません。
また同時に、技術とは多少異なる部分になりますが、消費者が好むような「デザインに対する 配慮」や、「提案や説明のわかりやすさ」という面でもビルダー・工務店は立ち後れていると 言わざるを得ません。

安心できる家づくりのために必要なもの

大手住宅メーカー、住宅FC、ビルダー・工務店とそれぞれの特徴を見てきましたが、いずれに も一長一短があります。しかし同時に、それぞれの長所を知ることで「安心できる家づくり」に 必要な要素もくっきり見えてきたのではないでしょうか。
・現代のニーズを満たす高性能住宅をつくるための設計力・技術力
・コストダウンを可能にする、工法の合理化とスケールメリット
・建築前の不安を解消させる「わかりやすい提案」
・地域特性に即した設計とそのための知識
・施主の要望をくみ取れる柔軟さ
・不測の事態に備えるための保証制度やアフターサービス
これらの要素はいずれも安心して家づくりに乗り出すためには欠かせないものです。 当社では、常に新しい工法を取り入れお客様と綿密なコミュニケーションを図りながら 豊かな経験と技術に裏付けられた設計・企画・施工まで自社一貫システムでお客様のご希望に 沿った多彩な注文住宅をお届けしています。

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